1日1文、現実逃避
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日記・文章の練習帳。
挑戦中のお題→恋する動詞111題 。
REDSTONE無名・二次・腐カテゴリーからそれぞれどうぞ。
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イレーネの導きにより、ライが自分の恋心を自覚する話・・・?
二人がしゃべってるだけです。
腐ではなかったはずなのに、手が滑りました。
「ライさんはガーネットさんのことがお好きなんですね。」
「…は?あーっと、イレーネ、それは皮肉か何かか?」
「いーえ。」
「さっきの俺たちの会話聞いてなかったか?」
「はい、ばっちり聞かせていただきましたわ。素晴らしく真率で分かりやすい罵詈雑言大会でした。」
「だったら、俺たちが嫌いあってたの分かると思うんだが…。」
「いえ、今の会話でわたくし確信いたしましたの、ライさんはガーネットさんが好きだって。」
「…すごく聞きたくないが、誤解を解くために理由を聞かせてくれないか?」
「わかりました。じゃあまず、ガーネットさんがライさんを嫌う理由は何かしら?」
「理由を聞いたはずなのに俺が質問されるのか?」
「ええ、わたくしの理由を説明するのに必要なことですし、ライさんには自覚していただこうと思いまして。」
「…まあ、いい。あいつは人を認めるか否かを力の強さで見極めてる。自分より弱いやつに喧しくされるのがいやなんだろう。」
「そうね、その通り。わたくしもそう思ってましたは。じゃあ、あなたがガーネットさんが嫌いな理由は何かしら?」
「あいつのわがままで自己中なところが嫌いだな。他のメンバーの迷惑も考えずにギルド戦をサボったり、自分が興味があるからと言ってレインを追い回したり、自分に一本筋が通っていればそんなことはならんだろう。」
「ライさんは筋の通ったおひとですものね。信念というものを大事に考えてらっしゃるのですね。」
「そういうことだ。だから、俺はあいつのそういうふやふやしたとこが嫌いなんだ。」
「ということは、裏を返せば信念のある人をライさんは認めるし、好きになるんですよね。」
「そうなるかな。」
「それならやはりライさんはガーネットさんを好きになりそうなものですけど。」
「なんでそうなる?!」
「ガーネットさんの行動は、ある意味で一本筋が通っていると思いませんか?ガーネットさんの人を見る基準は「相手の強さ」であり、ガーネットさんの行動原理は「強さ」を求めるところにあります。だから、ギルド戦を抜け出してPvPで強者を探しに行くのであり、レインを追い回しているのも彼が強者であるゆえです。「強さ」を求めて邁進する、まさしく信念を貫いているようにおもいますわ。」
「それは違う。あいつの行動はたしかに単純だけど、他人の迷惑を顧みずに自分の快楽だけを追いかけるのは信念とは言わない。」
「ライさんはガーネットさん以外のギルド幹部の皆さんはお好きですよね?」
「だんだん君の質問に答えるのが怖くなってきたぞ…。…ああ、好きだよ。みなイイやつだ。」
「でも、それだとやっぱり変ですよ。」
「ほら、きた。」
「先ほどのガーネットさんのお話に戻りますけれど、ガーネットさんを嫌いな理由は、他人に迷惑をかけるところ、ということでよろしいですかね。」
「…そうなるかな。」
「アロードさんって、後片付けできない人ですよね。いつも部屋が本や荷物ですぐにぐちゃぐちゃになるから、ライさんやセシルさんが代わりに片づけるんですよね?」
「まあ……。」
「セシルさんは感情的な人ですよね。たまに怒ると、すぐにガーディアン召喚して、ギルドホールが劇的ビフォーアフター状態になりますよね。人的被害も、お受けになってますよね、被害者のライさん?」
「たまに、な。」
「シストさんも、カーネリアンさんも、感情的で自由奔放ですよね?」
「……。」
「と、いうことはライさんは本当はみなさんのことガーネットさんとおなじくらい嫌いという事に――。」
「待て待て待て、それは違うだろ!ガーネットのそれとは迷惑をこうむる頻度と重大さが違う!」
「頻度という点ではみなさん同じくらいだと思いますけど…。それと、この場合、信念があるかどうか、という論点ですので重大さは関係ありませんわ。」
「そんなこじつけな!」
「じゃあ、お聞きいたしますが、他の人の我儘や奔放さが許されて、ガーネットさんのそれを許せないのはなぜですか?」
「それは、さっきも言ったが、頻度や重大さが…。」
「ひとつ、ふたつ、自分とそりが合わない点があると言うだけで、人の人格を否定するほど誰かを嫌うのは、ましてやそれを本人に言動で示すのはお子様だけです。ライさんはお子様じゃありません、思慮深い人だとわたくしは知ってます。もっと、ガーネットさんを嫌うのは他の理由があるのではないですか?」
「…君が考えている理由を聞こうか。」
「単純です。ガーネットさんが自分を嫌いだから、です。彼が自分に事あるごとに噛みついてくるから腹が立つのです。」
「それが理由になるなら、やっぱり俺はガーネットを嫌いという事でいいだろう?」
「あら、これを認めるという事は、ライさんはガーネットさんが好きだという事になりますよ?」
「…なんでだ。」
「ライさんはガーネットさんが「強さ」に拘っていることをよく御存じだった。そしてその拘りによって自分が嫌われているとお考えです。そしてそして、嫌われていることに腹を立てていらっしゃる。彼のような低俗な言葉でちょっかいをかけてくるのは、子犬に噛まれるような程度です。心が広いライさんなら、きっと受け止められそうなものなのに、ついムキになってやり返しているのは、単に言葉のストレスではなく、嫌われたことが嫌だったのではないですか?本当は強さを認めてもらいたいと、好きになってもらいたいと思ってるからじゃないんですか?」
「……。」
「だって、自分が好きだから!好きの反対は無関心、というお言葉をご存知ですか?もし本当にライさんがガーネットさんのことをお嫌いならば、話もしたくないはず。事あるごとに噛みついておられるのは、好きな気持ちが、自分を認めてもらいたいという気持ちがあるからでしょう!」
「……。」
「ね?ご自分の気持ちに気づかれました?」
「……。」
「ライさんに良いことを教えてあげましょう。気づかれていないようですけど、わたくしの理論によりますと、ガーネットさんもライさんの事が好きだという事に――、」
「おかしいだろ!ガーネットを俺が嫌っている理由が、信念云々ではなく単純に喧嘩を売ってくることのせいだ、っていうところまでは、まあ納得できた!だが、そのあとの俺がガーネットを好きだという話は、根拠がイレーネの妄想の中の俺であって、理論が跳躍してるだろ!だんじて、俺は、ガーネットの事は嫌いだ!」
「もう、まったくライさんはツンデレなんだから!」
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イレーネ(腐)でも、ガーネットとライでは恋が始まらず…。
「…は?あーっと、イレーネ、それは皮肉か何かか?」
「いーえ。」
「さっきの俺たちの会話聞いてなかったか?」
「はい、ばっちり聞かせていただきましたわ。素晴らしく真率で分かりやすい罵詈雑言大会でした。」
「だったら、俺たちが嫌いあってたの分かると思うんだが…。」
「いえ、今の会話でわたくし確信いたしましたの、ライさんはガーネットさんが好きだって。」
「…すごく聞きたくないが、誤解を解くために理由を聞かせてくれないか?」
「わかりました。じゃあまず、ガーネットさんがライさんを嫌う理由は何かしら?」
「理由を聞いたはずなのに俺が質問されるのか?」
「ええ、わたくしの理由を説明するのに必要なことですし、ライさんには自覚していただこうと思いまして。」
「…まあ、いい。あいつは人を認めるか否かを力の強さで見極めてる。自分より弱いやつに喧しくされるのがいやなんだろう。」
「そうね、その通り。わたくしもそう思ってましたは。じゃあ、あなたがガーネットさんが嫌いな理由は何かしら?」
「あいつのわがままで自己中なところが嫌いだな。他のメンバーの迷惑も考えずにギルド戦をサボったり、自分が興味があるからと言ってレインを追い回したり、自分に一本筋が通っていればそんなことはならんだろう。」
「ライさんは筋の通ったおひとですものね。信念というものを大事に考えてらっしゃるのですね。」
「そういうことだ。だから、俺はあいつのそういうふやふやしたとこが嫌いなんだ。」
「ということは、裏を返せば信念のある人をライさんは認めるし、好きになるんですよね。」
「そうなるかな。」
「それならやはりライさんはガーネットさんを好きになりそうなものですけど。」
「なんでそうなる?!」
「ガーネットさんの行動は、ある意味で一本筋が通っていると思いませんか?ガーネットさんの人を見る基準は「相手の強さ」であり、ガーネットさんの行動原理は「強さ」を求めるところにあります。だから、ギルド戦を抜け出してPvPで強者を探しに行くのであり、レインを追い回しているのも彼が強者であるゆえです。「強さ」を求めて邁進する、まさしく信念を貫いているようにおもいますわ。」
「それは違う。あいつの行動はたしかに単純だけど、他人の迷惑を顧みずに自分の快楽だけを追いかけるのは信念とは言わない。」
「ライさんはガーネットさん以外のギルド幹部の皆さんはお好きですよね?」
「だんだん君の質問に答えるのが怖くなってきたぞ…。…ああ、好きだよ。みなイイやつだ。」
「でも、それだとやっぱり変ですよ。」
「ほら、きた。」
「先ほどのガーネットさんのお話に戻りますけれど、ガーネットさんを嫌いな理由は、他人に迷惑をかけるところ、ということでよろしいですかね。」
「…そうなるかな。」
「アロードさんって、後片付けできない人ですよね。いつも部屋が本や荷物ですぐにぐちゃぐちゃになるから、ライさんやセシルさんが代わりに片づけるんですよね?」
「まあ……。」
「セシルさんは感情的な人ですよね。たまに怒ると、すぐにガーディアン召喚して、ギルドホールが劇的ビフォーアフター状態になりますよね。人的被害も、お受けになってますよね、被害者のライさん?」
「たまに、な。」
「シストさんも、カーネリアンさんも、感情的で自由奔放ですよね?」
「……。」
「と、いうことはライさんは本当はみなさんのことガーネットさんとおなじくらい嫌いという事に――。」
「待て待て待て、それは違うだろ!ガーネットのそれとは迷惑をこうむる頻度と重大さが違う!」
「頻度という点ではみなさん同じくらいだと思いますけど…。それと、この場合、信念があるかどうか、という論点ですので重大さは関係ありませんわ。」
「そんなこじつけな!」
「じゃあ、お聞きいたしますが、他の人の我儘や奔放さが許されて、ガーネットさんのそれを許せないのはなぜですか?」
「それは、さっきも言ったが、頻度や重大さが…。」
「ひとつ、ふたつ、自分とそりが合わない点があると言うだけで、人の人格を否定するほど誰かを嫌うのは、ましてやそれを本人に言動で示すのはお子様だけです。ライさんはお子様じゃありません、思慮深い人だとわたくしは知ってます。もっと、ガーネットさんを嫌うのは他の理由があるのではないですか?」
「…君が考えている理由を聞こうか。」
「単純です。ガーネットさんが自分を嫌いだから、です。彼が自分に事あるごとに噛みついてくるから腹が立つのです。」
「それが理由になるなら、やっぱり俺はガーネットを嫌いという事でいいだろう?」
「あら、これを認めるという事は、ライさんはガーネットさんが好きだという事になりますよ?」
「…なんでだ。」
「ライさんはガーネットさんが「強さ」に拘っていることをよく御存じだった。そしてその拘りによって自分が嫌われているとお考えです。そしてそして、嫌われていることに腹を立てていらっしゃる。彼のような低俗な言葉でちょっかいをかけてくるのは、子犬に噛まれるような程度です。心が広いライさんなら、きっと受け止められそうなものなのに、ついムキになってやり返しているのは、単に言葉のストレスではなく、嫌われたことが嫌だったのではないですか?本当は強さを認めてもらいたいと、好きになってもらいたいと思ってるからじゃないんですか?」
「……。」
「だって、自分が好きだから!好きの反対は無関心、というお言葉をご存知ですか?もし本当にライさんがガーネットさんのことをお嫌いならば、話もしたくないはず。事あるごとに噛みついておられるのは、好きな気持ちが、自分を認めてもらいたいという気持ちがあるからでしょう!」
「……。」
「ね?ご自分の気持ちに気づかれました?」
「……。」
「ライさんに良いことを教えてあげましょう。気づかれていないようですけど、わたくしの理論によりますと、ガーネットさんもライさんの事が好きだという事に――、」
「おかしいだろ!ガーネットを俺が嫌っている理由が、信念云々ではなく単純に喧嘩を売ってくることのせいだ、っていうところまでは、まあ納得できた!だが、そのあとの俺がガーネットを好きだという話は、根拠がイレーネの妄想の中の俺であって、理論が跳躍してるだろ!だんじて、俺は、ガーネットの事は嫌いだ!」
「もう、まったくライさんはツンデレなんだから!」
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イレーネ(腐)でも、ガーネットとライでは恋が始まらず…。
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